ブランディングの1st STEP:「ブランド認知度」向上施策

ブランディングの1st STEP:「ブランド認知度」向上施策

ブランディングは、ブランドイメージを作り上げるために企業が行う活動です。そして、ブランドイメージを作り上げるためには、ブランドの認知度を高め、消費者に正しく理解してもらうことが重要です。

そこでこの記事では、ブランド認知度とは何なのか、知名度とはどう違うのか、そしてブランド認知度を高めるには何をすれば良いのかを解説していきます。

ブランディングとは

ブランディングとは、消費者に正しいブランドイメージを持ってもらう、つまり、消費者の持つブランドイメージを、企業側が考える「ブランドの理想像」に近づけるための活動のことをいいます。

消費者は、自分が見たいようにブランドを見て、イメージしたいようにイメージするため、必ずしも企業の意図通りに見ているとは限りません。そのため、ブランドを正しくイメージしてもらえるよう、企業はさまざまな戦略を立てて施策を進めているのです。

ブランドの「認知度」と「知名度」の違い

ブランドの認知度を高めることは、ブランディングの最初の一歩です。では、この「認知度」という言葉は、「知名度」とどのように異なるのでしょうか。

認知度とは、そのブランドがどのようなブランドで、誰にどんな価値を提供しているのかが認識されている度合いのことをいいます。認知度が高いということは、ブランドが消費者に正しく認識されているということになります。

一方、知名度とは、そのブランドの名前が知られている度合いのことをいいます。どのようなブランドなのかが知られていなくても、ブランド名が広く知られていれば、知名度が高いということになります。

ブランディングで重要なのは、認知度を高めることです。つまり、ブランディングの目的はブランドを有名にすることではなく、正しく理解してもらうことだというのを忘れずに進めることが大切です。

ブランドの認知度を高めるためにすべきこと

  • ● ターゲットを明確にする
  • ● ブランドストーリーを伝える
  • ● 戦略を立ててから施策を打つ

ターゲットを明確にする

事業において、ターゲットを明確にすることは重要です。ターゲットを明確にするということを「ターゲットを絞り込む」と表現することもあるため、「ターゲットの範囲を狭めたら買ってくれる人が減るのではないか」「ターゲットは広い方が良いのではないか」と腑に落ちない人もいるでしょう。しかし、ターゲットを明確にするというのはターゲットを限定するという意味ではなく、訴求する相手を明確にするということを意味します。

一例として、ファミリーレストランを挙げてみましょう。ファミリーレストランは、名前の通り家族連れ向けに営業している飲食店です。しかし皆さんの中には、家族ではない大人だけで訪れた経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。大人数で車に乗って出かけた帰りにどこかに寄ろうとなったら、ファミリーレストランを真っ先に思い浮かべることもあるでしょう。それは、ファミリーレストランが次のようにブランド認知されているからです。

  • ● 大人数で入りやすい
  • ● 楽しく会話をしながら食事ができる
  • ● メニューが豊富にある
  • ● 広々していてテーブルが広く、席数が多い
  • ● 広い駐車場がある

ブランディングの1st STEP:「ブランド認知度」向上施策

ファミリーレストランには、CMを放映して家族連れを対象にPRしてきた歴史があります。しかし、それは訴求対象が家族連れだっただけであって、利用者を家族連れに限定しているわけではありませんし、誰も「家族連れしか入れない」などとは認識していません。ファミリーレストランとはどのようなお店なのかが認知されているから、そのようなレストランを利用したい大人のグループにも利用されるのです。

ブランドストーリーを伝える

ブランドストーリーは、ブランドの認知度を高めるのに効果的なコンテンツです。

例えば、「SDGsに取り組んでいる」「サステナブルな商品しか扱っていない」ということを伝えている企業は数多くありますが、そこに、なぜSDGsに取り組むことにしたのか、サステナブルな商品を扱うことで社会をどうしたいのかといった話を加えると、消費者に共感してもらいやすくなります。

ブランディングでは、ただ名前を知ってもらうだけでなく、どういうブランドかを知ってもらうことがとても大切だとお伝えしました。ブランドストーリーは、消費者にイメージを持ってもらいやすいように作成し、共感を得られるように伝えていくことが重要です。

戦略を立ててから施策を打つ

ブランディングでは、ゴールまでの戦略を立ててその通りに進めていくことがとても重要です。

消費者は、広告や体験といったブランドとの接点をつないでブランドイメージを作り上げます。ですので、例えばファミリーレストランが大人のグループを集客したいからといって、大人向けのCMを制作して放映してしまうと、つながっていた線が切れて元々の顧客を逃してしまうことになるでしょう。

ブランド戦略を立て、その通りに進めていれば、このように誤った方向のCMを作ってしまうことも起こりません。だから、ゴールを見据えたブランド戦略が大切なのです。

ブランディングにおいて大切な「認知度」を高める方法まとめ

この記事では、ブランドの認知度や、ブランド認知度を高める方法について解説しました。

  • ● ブランディングとは
  • ● ブランドの「認知度」「知名度」の違い
  • ● ブランドの認知度を高めるためにすべきこと

ブランディングでは、ブランドの認知度をブランドイメージを確立するためには、戦略を立ててそれに沿って進めていくことがとても重要です。グラビティーワン株式会社では、ブランディングについてのご相談を受け付けています。ブランド戦略の策定から、ブランドコンセプト作り、インナーブランディング、ロゴデザイン、パッケージデザインまで、15年にわたって一橋ICSで講義を務めた亀谷が貴社のブランディングをお手伝いします。まずはじっくりお話を伺いますので、ぜひお気軽にお問合せください