企業の価値を伝え、ビジネスを成功に導くブランドストーリー
企業の価値を高めてビジネスを成功させるために、ブランドストーリーを活用してみませんか。
ブランドストーリーを公開することで、企業や商品の魅力を消費者に効果的に伝え、ビジネスの成長を加速させることができます。企業のビジョンや商品に込めた想いを物語にして、消費者の心に響くメッセージを発信しませんか。
この記事では、ブランドストーリーの基本的な概念と、それを活用するための実践的な方法を紹介します。
ブランドストーリーとは
ブランドストーリーとは、企業やブランドの価値観や存在意義などを消費者に伝えるための物語形式の文章のことをいいます。企業と消費者はビジネスを通じて結びついていますが、その関係に感情を加えて共感を得ることが、ブランドストーリーの目的です。
たとえば、「創業者はどのような思いでこの会社を立ち上げたのか」「なぜこの企業は週末に海岸清掃を行っているのか」といったエピソードをWebサイトやパンフレットなどに掲載することで、消費者の共感を呼び起こすきっかけを作ります。
ブランドストーリーが効果的といわれる理由
ブランドストーリーが効果的とされるのは、消費者の感情に訴えかけ、心を動かす力があるからです。
たとえば、食器用洗剤を選ぶ場面を想像してみましょう。食器用洗剤は、数多くのメーカーからさまざまな種類が販売されています。選択の基準はそれぞれですが、汚れ落ちを重視する人もいれば、環境への配慮を優先する人もいるでしょう。各社が研究に研究を重ねているため、どの製品もそれぞれに優れた特徴を持っています。
このような中で、「なぜ環境に配慮するようになったのか」「自分の子どもにどのような未来を残したいのか」というストーリーを打ち出すメーカーがあるとしましょう。そのストーリーが心に響けば、日頃から環境問題に取り組んでいる人はもちろん、普段は強力な洗剤を好む人も心を動かされ、その製品を選ぶようになるかもしれません。
人は、感情に基づいてものを買うといわれています。機能よりも先に「これが欲しい」という感情が動き、その後で「自分に必要だから」「今ならセールをしているから」と理由をつけて購入するということです。だから、感情に訴えかけるブランドストーリーは効果的なのです。
ブランドストーリーのスタイル
ブランドストーリーにも、実はいろいろなスタイルがあります。ここでは4タイプのスタイルを紹介します。
ドキュメンタリー
テレビや映画でよく見られる、ドキュメンタリー形式のブランドストーリーです。たとえば、製品を作っている工場の様子を撮影し、製造工程を紹介します。職人のこだわりや高度な技術を示すことによって、製品の品質だけでなく、ブランド全体の価値を向上させる効果があります。
アニメーション
理解が難しいコンセプトを、アニメーションで視覚的にわかりやすく伝えるのもおすすめです。たとえば、環境問題に取り組んでいる企業がアニメーションを用いて現実を伝え、「皆でもう一度考えましょう」と訴えた例などがあります。
お客様のストーリー
自社製品を使用したお客様の成功体験をストーリー仕立てにした事例もあります。消費者が自分に重ね合わせて考えることで成功のイメージを抱きやすくなるため、結果、購買につながることもあるでしょう。リアルなお客様の声や体験を伝えることで、信頼性を高める効果も期待できます。
ブランドストーリーの活用方法
ブランドストーリーは、消費者にブランドへ目を向けさせる有効な手段の一つです。適切に活用することで関心を引きつけ、ブランドの信頼と存在感を高めることができます。ここでは、その具体的な活用方法を紹介します。
企業のコーポレートサイトやブランドサイトに掲載する
企業のコーポレートサイトやブランドサイトは、企業が自由に情報発信できる場です。また、ブランドのことを知りたい人が訪れる場所でもあるので、まずはここで想いをしっかり伝えることが重要です。
＜ブランドストーリーの展開例＞
● トップページ
● 特集ページ
SNS
SNSは、ブランドストーリーを拡散するのに有効なツールです。SNSでブランドストーリーを投稿すると、まずはフォロワーに見てもらえるため、リピート購入やリピート利用につながりやすくなるでしょう。また、フォロワー以外に拡散されれば、認知度を高めるきっかけになります。
＜ブランドストーリーの展開例＞
● YouTube
● Instagramリール
● X（旧Twitter）からWebサイトに誘導
広告やプロモーション
ブランドストーリーを広告やプロモーションに組み込むことで、ブランドのメッセージを多くの人に広く伝えることができます。たとえば新商品の発表では、「開発者の想い」や「これを使うと何がどう良くなるのか」をブランドストーリーにして配信します。社会問題などに対応したものであれば、メディアにも取り上げてもらいやすくなるでしょう。
＜ブランドストーリーの展開例＞
● SNS広告
● インターネット広告
● マスメディア
まとめ
ブランドストーリーは、企業の価値観や存在意義を効果的に伝えるための有力な手段です。消費者の心に響くブランドストーリーを作り、ビジネスの成功を目指しませんか。
ブランドストーリーを作るには、たとえば以下の方法があります。
- 1. 企業やブランドの価値観、ビジョン、ミッションなどを理解する
- 2. ターゲットを詳細に決める
- 3. 伝えたい内容を決める
- 4. ブランドストーリーのスタイルを決める
- 5. ブランドストーリーを制作する
- 6. ブランドストーリーを公開する
公開後も、フィードバックを集めて改善していきましょう。また、効果的なブランドストーリーの作成で迷ったら、グラビティーワン株式会社にご相談ください。
当社では、様々な組織のブランディングをお手伝いしています。ブランド戦略の策定から、理念やブランドコンセプト作り、コアコンピタンス、インナーブランディング、ロゴデザイン、パッケージデザインまで、15年にわたって一橋ICSで講義を務めた亀谷が相談を受け付けています。まずはじっくりお話を伺いますので、ぜひお気軽にお問合せください。
