ブランディングに関するごきげんコラム

GravityOneのスピリッツを代表するキャラクター「おたぬき」がご提供するコラムです。

ごきげんコラム?
おたぬき?

つれづれなるままに ~心斎橋ロマネスク~

2005/9/22

大阪の街が好きです。とりわけ心斎橋という街が好きです。
その心斎橋にそごうが帰ってきました。
そして行ってきました。

「お遊びに、お買い物に。なにわ遊覧百貨店」、閉店から5年、今までの大阪店でなくそごう心斎橋本店として、創業の地に帰ってきた新生そごうにはそんなストアコンセプトが用いられていました。
受付のおねーさんにお尋ねしたところ、このコンセプトは創業者の言葉をもとに考えられたそうです。

百貨店は買い物をするところではあるんだけど、それだけでない。エンターテイメント施設なんですよね。うきうき感やどきどき感など、高揚感を感じさせなければいけない。商品とサービス、この両方があるから百貨店なんだ。オープンから既に数回行きましたが、楽しむ空間としてとても良い場所に仕上がったなぁと思います。
「やっぱり大丸とそごうと二つあらんなあかんなぁ」
きっと地元の方なんでしょうね、そう嬉しそうに交わされる老夫婦の会話がとても印象的でした。

さて、今回とても心に残ったことがあります。

「そごうさん、お帰りなさい!」
併設するアーケードの天井から吊るしてあったポスターにあった文字です。送り主は地元の商店街のみなさん。お隣の大丸百貨店の外観には「そごう開店おめでとうございます」という大きな垂れ幕。

普通に考えると彼らにとってはライバル。確かにそごう閉店後は心斎橋駅の降車率は約6%落ち、お客さんは他店というよりその他のエリアに流れたので、そごうが戻ってくることは利があり喜ばしいことだと思います。だけどそんな現実的なことは別に、「おかえり」と、素直な歓迎を感じました。あたたかさといいますか、商店街からすると心斎橋のエースで、大丸からすると老舗として、そして心斎橋の顔として共に支えてきた同窓生で、心斎橋という地を守り、発展させ、活気をつくる仲間が帰ってきたと。この日を待っていたよ、と。なんかいいなって、嬉しくなりました。

「みなさん、ただいまです。これからまたがんばりましょう」
そごうさんのそんな声が、外観の誇らしげにたなびいている暖簾から聞こえてくるようでした。


お江戸の粋!

2005/9/2

季節の中で、夏という季節にはその響きに特別な香りが付けられている気がします。一瞬の夏、ひと夏のラブレターなど、本やドラマのタイトルにこんなに季節の名前が使われたり、夏が大の苦手のおたぬきですら、夏が終わろうとすると一抹の寂しさを感じるのはどこかしらその香りに恋しさを感じるからだと思うのです。

さてさて、今年の夏が終わりに近づいたころ、なんとも粋なニュースを聞きました。
そのニュースは日本で一番暑い夏の一つ、夏の全国高校野球大会後にやってきました。
昨年に引き続き深紅の大優勝旗が津軽海峡を渡って帰る道中の飛行機で「再び北海道の大地に帰るお手伝いをさせていただき嬉しいです」という内容のアナウンスが流れ、(既に配布済みの)号外が配布されたという。その飛行機には選手だけでなく、応援に駆けつけた生徒さんも乗っていて、機内では拍手が沸き起こったと。
昨年も同じようなはからいがあったらしいので予想はできたでしょうが、同じくらい嬉しかったと思います。
ね?素敵だと思いません?
なんと粋なはからいなんだと。

粋なはからいもそう、粋な人もそう、粋な着こなしもそう、粋ってかっこいいとかきれいだとかスマートであるとか、いろんな要素の一番良いところを集めたような、ちょびっとずるいなーと思うくらい素敵なものだと思います。
かっこいいのはちょっと・・という人も、かわいいのはちょっと・・という人もいますが、粋なのをちょっと・・という人は聞いたことがありませんから。粋なものに触れるとストレートに心が温かくなります。

そんなんで、粋を文化に完成させたお江戸に乾杯!

基本マナーってなんじゃらほい?

2005/9/2

秋採用が多くなってきたせいでしょうか、ここ数年この時期にビジネスマナーについて尋ねられることが多くなりました。社会に出る前に必要なビジネスマナーを確認しておきたいとのことです。

おたぬきはマナー博士でもないですし、まだまだ日々勉強の若輩者ですから、お教えできる範囲は限られていますが、それとは関係なく、その度に必ず困ることがあります。
必要なビジネスマナーってなんじゃらほい?

ビジネスに限らず私たちの生活の全てにマナーがあります。
人と会った時の対応、食事、冠婚葬祭などなど、本当にたくさん。
例えば手紙、拝啓で始めるとか、お知らせの詳細は「記」と書いて・・とか、封筒の書式とか、アメリカ式はフルブロック、イギリス式はブロックだとか、一つの行いでもたくさんのきまりごとがありますよね。最初はめんどくさいなぁと思うこれらも、実際使ってみるととても理にかなっていることを実感します。平たくいうと便利ということですが、マナーを守ってお手紙を出すということは、少なくとも相手に不快感を与えることがありませんから。決まりきったものとして機械的に使いがちなこれらは、こういう風にすると、出す側も受け取った側も問題なくコミュニケーションできるように人の歴史の中で創り上げられ、今に至ったものだと思います。これは手紙に限ったものでなく、全てのマナーにいえることで、マナーとはお互いに気持ちよくコミュニケーションするために在るのだと思います。

ここで本題に戻りましょう。
必要なビジネスマナーなのですが、人によって環境が違うため定義付けが出来ないと思います。もちろん電話の対応だとか、名刺の受け渡しだとか、知っておいた方が良いことはあります。しかし、例えば、ある人はお茶会でのマナーが、ある人はお酒の席のマナーが、ある人は海外の方との交渉時のマナーがとか、必須となるものはそれぞれに違います。環境が変わればまたそれも変わりますし、成長に伴って必要なマナーが増えていきますから一概にこれを覚えれば大丈夫!なんて無理に近い難しいなのです。

ビジネスにおいても、普通の生活においても、いきなり今まで必要のなかったマナーが必要になった時、わからないから無理ではなく、まず学ぼうとすること。そしていざ実行する時に、自分以外のことを考えて行うこと、これが大切なのではないかと思います。なぜならそういった配慮こそ、マナーの本質だからと思うからです。


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